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ウガンダ13校の学生が月経衛生を学び、布ナプキンを制作しました

2025.10.28

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JOCSはウガンダ聖公会南ルウェンゾリ教区(以下SRD)と協力して2024年度から若年妊娠予防に向けた健康教育を始めています。

 ウガンダでは、学校で青年期のからだの変化や月経に関する正しい知識を学ぶ機会がありません。202578月、SRDの女性指導員とヘルスワーカーが中学校3校、小学校7校、子ども支援センター3校を訪問し、月経衛生にまつわる正しい知識や 布ナプキンの制作方法を伝え、 布ナプキンの材料と石鹸を配布しました。また、生徒同士で月経に関する文化的な考え方や偏見について話し合う方法を学ぶ機会を持ちました。


2025
9月にJOCSはウガンダを訪問しました。首都カンパラでSRD保健担当司祭のジョセファット・ブワルーマさんに会い、生徒たちが制作した 布ナプキンを見せてもらいました。

左(青)が手縫いによる生徒作、中央下がミシンでの生徒作、右上が市販のもの

 今回自作した 布ナプキンは、お店で販売されている布ナプキンや使い捨てナプキンよりも安価で制作できるため、生徒に喜ばれたそうです。女子学生だけでなく男子学生も一緒に制作に参加し、月経に関する理解を深めたことで、家庭内でも正しい知識の共有が期待されます。

 ジョセファットさんによると、生徒は学校だけでなく、文化的な理由から、家庭でも月経について正しく学ぶ機会が少ないとのことです。また、貧しい家庭では、生理用品を購入する優先度は低くなり、生徒が生理用ナプキンを手に入れることは困難とのことです。毎月生理になると、制服に血がつき、それを理由に他の生徒にからかわれることが嫌でで、学校を休む女子生徒も少なくありません。また、年上の異性と付き合う理由として、生理用品を買うためのおこづかいをもらうためと答える生徒もいます。生徒は、今後も手縫いや学校備え付けのミシンで 布ナプキンの制作を続けているとのことです。

 JOCSは、それぞれの学校で、生徒が自分のからだを理解し、若年妊娠防止に向けた活動が根付くことを期待しています。

布ナプキンを制作する学生

完成した布ナプキンを披露する学生