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HOME>ニュース>奨学金>インドネシア元奨学生の近況報告:シナルカシ病院長のマディ医師
2025.11.25
いつもJOCSの活動をご支援くださり、ありがとうございます。
10月にインドネシアのテンテナにあるシナルカシ病院を訪問し、病院長であるマディ医師に3年ぶりにお会いしました。病院長職には修士号の取得が必須であったため、マディ医師は、2025年8月までの2年間、JOCSの奨学金(2024年から)を受けて病院管理学修士課程で学びました。
この2年間で、資金管理、組織管理、協力体制の構築・運営など、今の仕事に直結する知識を学ぶことができました。特に、政府機関や健康保険機構、医療関連企業との連携に必要な制度理解を深め、制度に基づいた病院運営を学べたことは大きな収穫でした。
また、ポソ、パプア、マナド出身の仲間や親身な教員との出会いも貴重な経験でした。今もWhatsApp(LINEと同じようにチャットや通話ができるツール)で情報交換を続け、仲間の多くは各地で病院長などの管理職として活躍しています。
研修前は、病院管理に関する知識が乏しい中で院長職を務めていましたが、リーダーとしてのスキルを身につけることができました。今後は、院内スタッフ間や部門内の対立への対応と解決方法について学ぶことが課題です。これはルドルフ氏(GKST保健サービス部門代表)の経験を参考にしながら日々学んでいます。
将来は、テンテナおよびその周辺地域の人々に、より多くの医療サービスを提供できる病院を目指しています。資金面での課題がありますが、人材育成を進めて、今後は他施設から紹介された患者を受け入れられる体制を整えていきたいと考えています。
マディ医師は、JOCSの奨学金の支援を受けて医師となり、現在は病院長として活躍しています。JOCSの奨学金で育成された人材が各地の医療向上のために用いられていきますように、皆様のご支援とお祈りをよろしくお願いします。
テンテナヘルスセンター訪問時(マディ医師左から2番目)
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