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活動内容

タンザニア ママ・ナ・ムトトプロジェクト 活動進捗報告No.4 (2021年2月)

子どもの健康を守るために

ママ・ナ・ムトトプロジェクトの活動の一つとして、タボラ大司教区保健事務所(以下、TAHO)が政府の専門家とともに、傘下の保健医療施設を巡回指導するスーパービジョンと呼ばれる活動があります。

毎年4回、保健省のガイドラインに沿って指導しています。2020年は政府の母子保健分野の専門家とともに巡回指導をし、母子保健における産前産後のケア、分娩時のケア、5歳未満児のケアや栄養指導の実態などを視察しました。

母親が栄養失調時に栄養補給剤を飲ませる

タボラにおける死産や新生児死亡率の高さは、お母さんと子どもが適切なケアを受けていないことが原因であることは、基礎調査からも明らかでした。加えて、適切な栄養の摂取ができていないために、貧血の妊婦が多く、リスクの高い出産の要因になっています。また、妊婦の貧血が子どもの栄養不良にもつながっている事がわかりました。


そこで2020年度は、雨宮ワーカーのリモート指導を受けながら、TAHOは子どもの栄養失調の予防・改善活動に取り組んできました。

 

まずは保健医療従事者に適切な栄養摂取の大切さ、重要さを認識してもらい、栄養失調の治療法を学んでもらうために、8月に保健医療従事者を対象とした「栄養失調予防セミナー」を実施しました。栄養失調児の治療をおこなっている、政府のイグンガ病院の栄養士をファシリテーターとして、お母さんと子どもの健康や成長状態の正確な診断、栄養失調児に対する適切な治療法について理解を深めました。

セミナー参加者は、病院の同僚に、学んだことを共有し、栄養失調児の管理の質をあげていくことを目指します。また、施設によっては、資材不足のために十分な対応が出来ないので、治療ができる病院に搬送する体制をつくることになりました。

 

2020年12月のスーパービジョンでは、各施設での進捗を確認し、改善策の指導をおこないました。まだまだ課題はあるものの、スタッフが、適切な栄養摂取の大切さを認識しはじめ、特にその土地の食物を使うことは治療に効果的であり、栄養失調改善の最善の策であることを知ったことは大きな一歩です。

子どもが定期的に健診を受けることで、栄養失調が発見され、治療を受けて癒されれば、子どもの家族も病院を信頼するようになるでしょう。それをとおして、継続して病院で健診を受ける事の重要性を知ってもらえることを期待します。

 子どもたちのいのちが守られ、お母さんたちが健康な生活を送ることができるように、各施設での栄養失調の治療の効果があらわれるようにお祈りをお願いします。


栄養失調予防セミナーの様子

栄養失調補給剤の作り方の学び

実習の様子

栄養失調の判定

講義の様子