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活動内容

タンザニア ママ・ナ・ムトトプロジェクト 活動進捗報告No.5 (2021年9月)

~リスタート!~

2021年7月に雨宮春子ワーカーがタンザニアに再赴任しました。世界的な新型コロナウイルス感染症拡大により急遽日本に一時帰国していましたが、約14か月ぶりに活動地に戻ることができました。緊急一時帰国以前に一度、現地の基礎調査を実施しましたが、一時帰国の間に状況が変化している事が考えられたため、8月に実施されたTAHO傘下の保健医療施設を巡回指導するスーパービジョンで、母子保健分野の保健医療サービスと新型コロナウイルス感染対策の現状把握をおこないました。母子保健の観点からは、各施設の運営や設備の設置状況、台帳の記載がどのくらいできているか、外来での母子健診と健康教室の実施状況などに焦点を絞って調査しました。また、妊娠期及び産褥期の記録台帳から、いくつかの項目について、雨宮ワーカーが不在にしていた期間のデータを収集し、分析しました。さらに、雨宮ワーカーは現地の看護師から、新しく導入された台帳と母子カードの記入方法の研修を受けました。これは、以前の基礎調査の結果から、台帳や母子カードがきちんと記載されていないことが分かったため、正しい台帳記載法を再確認し、そして母子カードを適切に使用できるように最新の情報を習得するためのものでした。

雨宮ワーカーは、9月中旬に聖ヨハネ・パウロ2世病院のあるカリウアに入りました。一時帰国中に入れ替わっていた多くのスタッフとの関係構築につとめ、環境に慣れながら少しずつカリウアでの活動を進めています。

またTAHO8月のスーパービジョン期間中に新しい診療所を視察し、その結果、正式に「ローザ・ミスティカ診療所」がTAHO傘下の保健医療施設として加えられました。そこはタボラ大司教区内の修道院が2019年に設立した診療所です。これでTAHO傘下の施設は10施設に増えました。

これからプロジェクトが順調に前進するように、雨宮ワーカーと聖ヨハネ・パウロ2世病院のスタッフが良い関係を築き、地域のお母さんと子どもたちが健康に生活できる環境が整えられるように、これからお支えくださいますよう、お願いいたします。

活動風景

病棟視察(@ムワンズギ診療所)

保健指導の様子(@聖アンナ病院)

スーパービジョンの様子(@キパラパラ診療所)

スーパービジョンの様子(@聖ヨハネ・パウロ2世病院)

新しく加わった診療所前にて(@ローザミスティカ診療所)

待合室の様子(@ローザミスティカ診療所)

病院スタッフからの聞き取り(@聖ヨハネ・パウロ2世病院)

病院設備調査の様子(@イゴコ診療所)