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HOME>ニュース>ケニア シロアムプロジェクト 進捗報告No.4(2017年7月)
2017.08.20
シロアムの園との協働プロジェクトは2017年4月から2年目に入りました。
4月からはダヴクラス(重度心身障がいの子どもたち)、イーグルクラス(知的障がい等の子どもたち)に加え、スタッフの発案で、新しく3歳未満の子どもとお母さんを対象とするピジョンクラスのグループセラピーが始まっています。
半年ぶりに訪問したシロアムの園では、子どもたちの感情表現が豊かになり、人の話を聞き、意思を伝えられるようになったり、上手に歩けるようになるなど、嬉しい変化が多くありました。また子どもたちの活動と並行し、お母さん達の分かち合いの時間も軌道にのっています。訪問した日は、レスリーくんのお母さんが、聖書(エレミア29.11-12)の言葉から、「障がいのある子を与えられたことは災いではなく、恵みと希望に満ちた神様の平和が実現するため」と熱く語っていました。スタッフのみなさんの温かいまなざし・声掛けやセラピーに導かれて、子どもたち、お母さんたちの心と体が解放され、お互いの存在を喜び合う、そんな雰囲気に包まれています。
5月には療育カリキュラムの充実を目的として、原田真帆短期専門家を派遣しました。子どもたちの生活・学習能力のアセスメントや個別指導計画について、教育担当スタッフにアドバイスを行い、それぞれの子どもにあった接し方、療育メニューの組み立て方やグループ活動での工夫など、具体的な課題を指摘して、改善策を話し合いました。
また7月には日本を訪問中のシロアムの園代表の公文和子医師、作業療法士のバシリサ・ナフラ・ワマルワさんを講師にお迎えし、JOCS国際保健医療勉強会を東京、大阪で開催しました。ケニアでの作業療法士・理学療法士の育成環境や技術レベル・活動姿勢(制圧的な姿勢、画一的なセラピー等)の現状をお話いただき、それとは一線を画したシロアムの園の取り組みを紹介いただきました。とりわけ今年3月に亡くなった重度心身障がい児のジェーンちゃんとお母さんとの出会い、シロアムの園での2年間に生じた変化、寄り添ってきたスタッフたちの思いに、参加者は心を打たれました。
母親たちの分かち合い
原田専門家(サイラスくん、スタッフのスーザンと)
国際保健医療勉強会で語る公文医師とバシリサさん
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