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活動内容

ケニア シロアムプロジェクト活動進捗報告 No.9 (2023年1月)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、JOCSから海外の協力団体へ専門家の派遣は長らく中止になっていました。この度、山内章子理学療法士(元JOCSワーカー)が、約3年ぶりにシロアムの園を訪問し、スタッフを直接指導しました。

 
ケニアでは、日本のような統一した理学療法士の国家試験はなく、必要最低限の知識や技術だけで、臨床についている状況です。また身体を無理やり伸ばしてマッサージすることがセラピーと考えられているため、子どもたちが泣き叫ぶような痛いセラピーを行わないと意味がないと思う親御さんもいます。

専門学校を卒業後すぐにシロアムの園で働いた理学療法士のムハンジさんも、同様の方法以外をほとんど知りませんでした。しかし、過去4回、シロアムの園を訪問した山内理学療法士の指導を信頼して理学療法を続けた結果、この度の訪問では、ムハンジさんのセラピー技術が飛躍的に向上していることが確認されました。

このムハンジさんの成長は、コロナ禍でもJOCSが続けた山内理学療法士によるオンラインでの技術指導に加えて、JOCSの奨学金で大学に進学し理学療法の学士を取得したことも影響しています。


今回、山内理学療法士は、「セラピーと生活がリンクすることを理解し、家庭における子どもたちの生活の質 (クオリティ オブ ライフ:QOL)を上げること」を目標に、ムハンジさんを指導しました。滞在中に3回、子どもたちの家庭をムハンジさんとともに訪問し、家庭内や地域での動線などを確認しました。

3週間の滞在期間で、子どもたちのQOLを上げるところまでには至りませんでしたが、ムハンジさんが、家庭生活で子どもたちが必要とする動作を想定し、そのための理学療法を組み立てられるようになりました。また、現在セラピーを行っていない、歩行が可能な子どもたちにもセラピーの必要性が確認されたため、山内理学療法士はオンラインで引き続き指導していく予定です。


JOCSは今後もシロアムの園と協力して、障がいのある子どもたちと家族を支える働きを続けていきます。
どうぞあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

ムハンジさんを指導する山内理学療法士

家庭訪問の様子