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HOME>活動内容>協働プロジェクト>ケニア 第二期シロアムプロジェクト(療育事業)>ケニア シロアムプロジェクト活動ニュース No.8(2025年6月)
JOCSは2025年4月下旬から5月上旬まで、作業療法士の松本政悦さんを短期専門家としてシロアムの園に派遣しました。松本さんの派遣は2019年に続いて2回目の派遣となります。今回の派遣では、スタッフの能力開発、日々のプログラム(個別療法、グループ活動など)の観察、助言をおこないました。
個別療法中の松本専門家
松本さんが6年ぶりに会うスタッフたちは、前回の派遣時に伝えた技術をしっかり実践し、子どもたちに対し敬意と愛情を持って接していました。幼児から青年に成長した利用者の増加に伴って開設された「青年・成人センター」では、松本さんは介助方法をその場で実演し、同様の介助をスタッフにしてもらいました。重度運動障がい児の青年期には身体の変化に伴う機能低下が問題になります。松本さんは、日常的な姿勢管理の方法や座位保持椅子、車いすの調整についても伝えました。青年たちのグループに加え、12歳以下の子どもたちが集う「早期介入センター」でも、松本さんはスタッフに感覚統合、コミュニケーション、日常生活動作訓練などの観察結果をフィードバックしました。その他にも、スタッフへの研修会や、個別セッションにおける作業療法・理学療法の支援などをおこないました。
シロアムの園の送迎車に同乗する機会があり、利用者の居住地域を見て回ることがあった。幹線道路以外はむき出しのでこぼこ道であり、重度の障がい児には車での移動でも負荷がかかりそうであった。各家庭には自家用車や車いすもなく、ほぼすべての保護者が大きくなった子どもたちを背負って歩いて移動している。自宅の内部までは見ることはできなかったが、ほとんどの家は手作りの掘っ立て小屋のようだった。日本とはかけ離れた人々の生活状況を実際に目にして考えさせられた。
シロアムの園副代表のBasilisaさんが、6年前に訪問した時と比べて、作業療法士として大きく成長していたのが感慨深かった。シロアムの園という、アフリカ地域では貴重な施設がケニアの地にしっかりと定着できることを願い、自分にできる範囲のお手伝いをしていきたいと思う。
JOCSは今後もシロアムの園と協力して、障がいのある子どもたちと家族を支える働きを続けていきます。どうぞ引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
青年グループの活動に参加
シロアムの園のスタッフと松本専門家
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