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活動内容

タンザニア カリブムトトプロジェクト 活動ニュース報告No.2 (2025年12月)

“Karibu Mtoto Tuwavushe Salawa” 

“ようこそ赤ちゃん 安全に子どもたちを育てましょう”

赤ちゃんのいのちを守る「カリブムトトプロジェクト」がスタートしてから半年たった202510月、新しいワーカーの城田ふみ医師が活動に加わりました。


タボラに赴任後、最初の活動として、協力団体であるタボラ大司教区保健事務所(TAHO)主催のセミナーに参加しました。セミナーのテーマは「新生児とお母さんをまもるための緊急対応」です。生まれたばかりの赤ちゃんへのケアや、危険なサインが見られたときの対応方法、そしてお母さんに対するお産の現場での対応について学ぶ内容で、TAHO傘下の施設から、分娩にかかわる18名のスタッフが参加しました。

セミナーにて

セミナーで発言する城田ワーカー


スワヒリ語で講義や実技が進む中で、城田ワーカーは新しい知識や技術を学ぼうとする参加者の熱心な姿勢に驚き、少しでも新生児への対応力向上につながるよう心がけてアドバイスをおこないました。参加者の知識には差があったものの、セミナー開始時と終了時に実施されたテストでは全員が得点を伸ばし、非常に実りあるセミナーとなりました。

アプリで共有された手作り装置を使った治療法の実施

セミナー後のフォローアップとしてWhatsAppLINEのようなスマートフォン上のチャットアプリ)を使ったグループが作られました。これは参加者同士の相互学習の場として活用され、参加者の提案で合言葉も生まれました。

その合言葉がこちらです。

Karibu Mtoto Tuwavushe Salawa” 

“ようこそ赤ちゃん 安全に子どもたちを育てましょう

 


グループでは、「困難に直面したらためらわずにメッセージを送ってください」や「新生児蘇生のトレーニングを実施しました」など、活発なやり取りが続いています。現地の母子保健スタッフが新生児医療やケアの技術向上に強い意欲を持っていることがうかがえ、今後さらなる積極的な取り組みが期待されます。


城田ワーカーは、「病院やスタッフによって技術のばらつきはあるものの、現地の母子保健スタッフはとても意欲的。協力しながら技術面でサポートしていきたい」と話しています。どうぞ今後の活動をあたたかく見守り、祈り、お支えください。

タボラの子どもたちが健康に成長するように、これからも活動を続けてまいります。

グループディスカッションの様子

 

実技研修の様子