HOME>活動内容>協働プロジェクト>タンザニア ママ・ナ・ムトトプロジェクト(母子保健)>タンザニア ママ・ナ・ムトトプロジェクト 活動進捗報告No.3(2020年6月)

活動内容

タンザニア ママ・ナ・ムトトプロジェクト 活動進捗報告No.3(2020年6月)

新型コロナウイルス感染拡大を受け、日本の外務省がアフリカ滞在の邦人に対する帰国勧告を発出する中、タンザニア・タボラに派遣されていた雨宮春子ワーカーは急遽帰国をすることとなりました。3月から保健医療従事者に対するセミナーの準備を進めている最中であったため、今年度計画していた活動は一時的に休止せざるを得ない状況となりました。

 しかしそのような中でも雨宮ワーカーがタボラ大司教区保健事務所(以下、TAHO)で実施できる新型コロナウイルス感染予防のマニュアルを、特にマスクや消毒液等が入手困難な場合を想定して作成し、TAHOでは感染予防対策の協議がおこなわれました。当初5月初旬に予定していたスーパービジョン(巡回指導)を早急な感染予防対策の必要から422日~27日に実施することとなりました。今回は特にTAHO傘下の保健医療施設における感染予防にフォーカスし、各施設の感染予防に必要な医療器具や資材等の設置状況の把握と感染予防対策、及び専門家による感染予防に効果的な免疫力向上のための栄養指導を病院に来ている患者、特にお母さんたちを対象におこないました。感染予防対策は、タンザニア政府が定める「コロナウイルス対策ガイドライン」に基づいています。現在のところ、TAHOの活動地域での感染については報告がありませんが、今後もTAHOが中心となり、政府のガイドラインに従い、すべての保健医療従事者が感染予防対策の啓発を患者や地域住民に対して行い、感染防止に努めるとともに、栄養指導の活動を実施していきます。

今後はTAHOが四半期ごとに実施する巡回指導やセミナーを通して栄養指導を継続して実施するとともに、TAHO傘下の保健医療施設の状況を把握し、計画されていた活動の実施可否や変更などの可能性を検討したいと考えています。

このような困難な状況の中で、TAHOを中心としてすべての保健医療施設が団結して感染予防に努める姿勢が今後の活動を効果的に進めていくために良い影響をもたらすことを信じます。どうかアフリカ大陸に、そして医療が脆弱なタボラの地域で新型コロナウイルスが感染拡大することがないように、人々のいのちと健康が守られるように、そして1日も早く全面的に活動が再開できるように、どうぞ覚えてお祈りをお願いします。